Member Interview
株式会社mog (ママ、お仕事がんばって！) 代表取締役社長 稲田明恵さん
株式会社mog 代表取締役社長 稲田明恵さんのインタビュー
GOODWORK 24時間会員
株式会社mog (ママ、お仕事がんばって！) 代表取締役社長 稲田明恵さん
Website https://www.mog-career.co.jp/
GOODWORKスタッフ菅野（以下菅野）： 近日多くのメディアに出演しご活躍されている稲田さんにぜひお話を伺いたく本日はお越しいただきました。お忙しいところありがとうございます。弊社には起業を目指して準備されている方も多くいらっしゃいますので、今回は成功の秘訣などを伺い、みなさんの参考にしていただけたらと思っています。宜しくお願いいたします。
稲田さん： こちらこそこのような機会をいただきありがとうございます。宜しくお願いいたします。
菅野: それではまず、稲田さんの前職から現在の株式会社mog起業に至ったきっかけを教えて下さい。
稲田さん： 大学を卒業してからずっと総合人材サービスで転職支援や人事の仕事をしておりました。新規事業の責任者として新しいサービスの立上げを任せてもらえたり、人事管理や営業も行い様々な経験を積むことができました。もともとその会社は卒業文化のあるところで、退職して独立する社員も多い会社だったので、いつか自分も卒業して何かを始めたいと思っていました。ほとんどの方は転職していったのですが、その中で私は女性の活躍支援を行っていきたいという気持ちが強くなっていきました。
菅野：どのくらいその会社で経験を積まれたのですか？
稲田さん：15年働いていました。15年働いて、脱サラして、今創業4年というところです。
菅野：ずっと東京にいらしたのですか？
稲田さん：そうですね。比較的自由な働き方が出来る会社だったのでコロナ前から在宅勤務も可能でした。出産して、復職して2年間在籍していましたが自由に働けていたので仕事、家事、育児の両立ができていました。当時は働き方を変えたいという思いはなく、女性活躍推進の分野で知識と経験をもっと深めていきたいという思いで働いていました。
菅野： それでは、キャリア支援という分野については前職からのご経験がおありになるのですね。
稲田さん： そうですね。キャリアプログラムというかたちで、今は育休や産休でお仕事をお休みされている方が復職した後の働き方やキャリアアップについて考えるというプログラムを提供していますが、前職でも近いことをしていました。
菅野： 株式会社mogの具体的な事業内容を教えて下さい。
稲田さん： 社名のmogというのは「ママ、お仕事がんばって！」の頭文字になります。名前のとおり女性のキャリア支援を行う会社です。出産前は正社員でバリバリ働いていたけれど、復職後は保育園や小学校のお迎えがあって時間的には長く働けない、でも今までのスキルをいかして今後も安定して働きたいという方々への支援を行っています。具体的には育休中のキャリアプログラム提供やママ向けの求人募集をしている会社への転職支援です。これまでは、出産後のママが時短勤務や土日休みを希望するとなると、正社員での求人はあまり多くない状況でした。でも最近はテクノロジーが進化して、会社の考え方もどんどん変わってきています。また今回コロナが追い風になってリモートワークが広がり、リモートワークができれば例えば子供のお迎えがあっても、時間ぎりぎりまで働けたりと時間に余裕をもって動けるようになりました。女性活用の分野ではこういった求人が増えてきています。
菅野： 人材を募集している企業と働きたいママのマッチングをしているという感じですね。
稲田さん： そうですね。企業が希望する人材（スキルや人柄）を聞いて、求職者にはカウンセリングをして経験や希望などを聞いて、条件にあう働き方ができる企業を紹介しています。不動産会社と似ているかもしれません。転職が人生の転機になることもあります。求職者の方には希望条件通りの求人がご用意できないときもあり、正直に転職マーケットの現状をお伝えすることもあります。それでも、ご紹介をした企業の方に良い方が採用できたと言ってもらえたり、就職したママ達から楽しく働けていますと聞いた時の喜びは大きいです。
菅野： 求職者にマンツーマンで支援しているという感じですね。それでは、就職した後にアフターケアのようなこともしているのですか？
稲田さん： もちろん行っています。入社してすぐに退職してしまうということも多い業界なのですが、当社は創業から4年間のご支援で、半年以内で退職してしまった方はまだ1名のみです。今はネットでも求人情報を見つけられる時代ですが、自分の希望にあった会社、経歴をいかす方法をなど見つけることは簡単ではないので、やりたい事とできる事のバランスを紐解くことで自分に合った企業を見つけるお手伝いをしています。
菅野： １日のルーティーンを教えて下さい
稲田さん：
7：00起床
8：00お子様の送り出し
8：00～9：00近所の公園をジョギング
9：00～始業（企業様や個人のお客様とオンラインミーティング、オンライン講師など）
GOODWORK施設を利用しています。
商談の時は1階の1人用ブース
接客の時は1階のオープンスペース
イベントや講師の時は3階会議室
集中したいときは2階に行ったり、用途によって使い分けています。
ずっとオンラインで一人で働くことが多いですが、GOODWORKに来るとお友達に会えたり、たまに子供を連れてくるときもあるのですが、イベントの時はお菓子をいただいたりと、アットホームな雰囲気に癒されています。お手洗いにはおむつ替えのテーブルがあったり、ファミリーフレンドリーなオフィスで楽しく利用させていただいています。
18：00～おやすみまで 終業後は基本的にパソコンは開きません。晩ご飯の準備（片付けは夫が手伝ってくれます）など家事をした後は家族との時間を過ごしています。
菅野： 今後の展開やめざしているゴールを教えて下さい
稲田さん： 日本の会社はまだ残業することが前提になっていたり、働き方が硬直化していると感じています。ママになってキャリアに悩む女性は依然多い状況です。女性だけでなく多様な個人が生かせる社会の実現に向けて、mogという会社としての影響力を大きくして企業への啓蒙活動を行っていきたいです。日本企業がより成長するために、今の働き方を壊していきたいというのが大きな夢です。足元のことでいえばもっと会社を大きくして、応援していただける企業・個人の方を増やしていきたいと思っています。
菅野： 現在起業をめざしている方々へひとことお願いします
稲田さん： やりたいことがあれば、心配しすぎずに飛び込んでみてください。と言いたいです。サラリーマンを辞めても生きていけるし、GOODWORKのようなバーチャルオフィスを利用すれば昔のようにオフィスを借りて準備をして、という時間もお金も必要ないです。システム的なところで言えば経理や人事システムも自分で開発しないといけないというわけではなくサブスクで安く借りられます。いまは起業のコストとリスクがとても下がっています。起業じゃなくても副業やフリーランスではじめてみるとか。会社員以外の働き方について、もっと柔軟に挑戦してみたらよいと思います。
菅野： プライベートでの趣味、楽しみ、リフレッシュなど教えてください
稲田さん： やっぱりお酒ですね（笑顔）。お休みの日は公園に家族でピクニックに行ったり、あとはジョギングなど体を動かすことも好きです。
菅野： 本日は貴重なお話本当にありがとうございました。GOODWORKを利用していくうえで何かお気付きのことなどありましたらいつでもおっしゃってください。
稲田さん： こちらこそいつも家族でお世話になっていてありがとうございます。これからも宜しくお願いします。